補完代替医療への認識が高まっている昨今、我が国及び世界において、現代医学以外の天然物を活用した東洋の伝統医学に関する研究の成果並びに臨床効果に期待が寄せられている。そこで、国内はもとよりアジア地域や
欧米の大学及び研究機関の研究者と連携して、伝統医学と現代医学を融合した国際共同研究を促進するため、
海外の研究機関を訪問して調査・研究を行うとともに、国際シンポジウムや国内セミナー等を開催して、世界最新の研究方法論並びに天然薬物の国際基準等について情報交換を行う。同時に、国際性を有する若手研究者を
育成する。また、北陸地域において、東西医学融合の国際的なリーダーシップと優位性を確保し、疾病克服システムの国際研究拠点を形成するため、東西医学を融合した国際的な共同研究を実施して、その成果をシンポジウム、
論文、または和漢薬データベースを通じて世界へ向けて発信する。これにより、従来から築かれている富山を拠点とした国際的ネットワークをさらに充実させ、海外から優秀な研究者・技術者・留学生の集積を図る。
また、広域(国際)ビジネスを展開する地域企業の増加を図る。
具体的には、国際連携のプラットホーム形成、東西医学融合に関する共同研究及び天然薬物の評価法と国際標準の確立に関する共同研究等の研究課題の調整と推進、国際シンポジウムの開催による学術交流・人材交流等を実施する。